交流分析・・・用語集①

1月 18th, 2010

明けましておめでとうございます。
今回は新年第一回目の更新ということで、いつもとは少し趣向を変えて、交流分析の用語についてまとめてみたいと思います。
とはいえ、交流分析の用語は非常に数が多いので今回だけで全てを紹介することはできません。
なるべく主要なものから数回に分けて紹介していきますので、どうぞ皆さんお付き合いください。

【エゴグラム】(egogram)
まずは、エゴグラム。
これについては、以前にとり上げて説明しましたね。
交流分析で頻繁に利用される図表で、機能的自我状態モデルによるサブディビジョンの、パーソナリティ中における重要度を評価したものを指します。

【エピスクリプト】(episcript)
人生脚本の一種で、親から子供に与えられるネガティブなもの。
「それをすれば解放されるに違いない」といった希望的観測。

【汚染】(contamination)
自我状態モデルにおける「子供」や「親」の自我状態の一部を「成人」のものと履き違えること。

【過剰反応】(over adaptation)
「自分は他人からこんな期待をされている」といった思い込みによって適応しようとする受け身的行動。
本来の相手の考えを確認することはなく、同時に自分自身の要望を抑え込むことになる。

【活動】(activity)
話し合いだけでなく表明・同意された目的を達成するための、時間の構造化。

【決断】(decision)
幼少時に感じとったことや現在の経験から、生き残るための方法として最良と判断した結論。

交流分析士の資格

12月 11th, 2009

今回は、交流分析に関する資格についてご説明します。
交流分析に関する資格の名前は、そのまま判りやすく「交流分析士」です。
前回お話した「日本交流分析学会(日本TA学会)」が認定する交流分析の資格なので、確かな権威があります。

「交流分析士」になるまでの流れは以下の通り。

1・日本交流分析学会に入会
学会に入会するためには、審査を受けなくてはなりません。
大学学部か同等の学識があり、教育・医学・看護・心理学・保健衛生といった諸分野の職業についていて、それらに認められると正会員に登録。
そうでなければ、準会員に登録されます。

2・認定申請
交流分析士になるため受験を受けるには、日本交流分析学会に入会し、正会員として3年以上経っていなくてはなりません。
もし正会員からではなく準会員として入会した場合、正会員となるために講習会に参加して交流分析について勉強することが必要となります。

3・書類選考
交流分析士になるためには、以下の経験等が必要です。
 1・他の学会や研究会でのものを含めての学会発表を2回以上。
 2・学術雑誌や学会誌に、著書や原著論文が1編以上掲載されている。
 3・具体的ケースを実践した経験が5例以上。
 4・自己分析(交流分析による)
 5・学会や研修会への参加。
 6・学会認定研修スーパーバイザーからの推薦書あり。
・・・これらの記録等を記した書類で選考され、学会理参会にて合否の認定がなされます。
「交流分析士」を目指す方はぜひ頑張って取り組んでください。

交流分析の機関など

11月 13th, 2009

ありとあらゆる業種に協会・学会・資格などがあるように、交流分析にもそれらが存在します。
協会は「NPO法人日本交流分析協会」や「日本TA協会」、学会は「日本交流分析学会」。
資格は「交流分析士」の資格となりますが、これには日本カウンセリング学会に認定されているものと、日本交流分析協会に認定されているものの2種類があります。
当然ですが、どちらもエリック・バーン氏が提唱したことが元になっています。

協会や学会では、交流分析を学ぶための講習・セミナーや、交流分析に関する大会などが数多く開かれています。
交流分析を正しくしっかりと学びたい方は、これらが関係している場で学ぶことがいちばんの方法でしょう。

上記のものは日本における交流分析の機関ですが、もちろん、国際的な交流分析の機関も存在しています。
その名も「国際交流分析協会」。
「The International Transactional Analysis Association」から、通称を「ITAA」とも呼ばれています。
(「Transactional Analysis」の日本語訳を「交流分析」といい、交流分析を「TA」と呼ぶこともあります)
他には、「欧州交流分析協会」に「西太平洋交流分析協会」、それから国際的な交流分析学会も。

以上のように、世界のありとあらゆる国をまたいで交流分析の協会や学会が存在しているのです。
つまり、交流分析は心理学理論・心理療法として非常に注目を集めているのだと考えられるでしょう。

交流分析・・・ストローク実践

8月 21st, 2009

以前、ストロークの種類には身体的なものと精神的なものがあり、さらにそのそれぞれにプラスの要素のものとマイナスの要素のものがあると説明いたしました。
ですが、ストロークの種類はそれで全てではありません。
ひとつ、説明していない系統の種類があるのです。
それが、条件付きのストロークと無条件のストロークです。
これについては、実践を踏まえて説明したいと思います。

例えば、何かについて人を叱るとき。
叱るときには何故いけないのかを分かりやすく説明しなければいけません。
ただ「駄目だ!」と怒鳴りちらしているだけでは、感情的になって相手そのものを否定することになってしまいます。
「~だから駄目なんだ」と理由を挙げて叱る。
これが条件付きのストロークです。

次に、例えば人を褒めるとき。
叱るときには理由をつけるのに対して、褒めるときには理由を付けない方が効果的とされています。
「~だから偉い!」と理由を述べたてるよりも、「すごいね!」と相手の全てを褒めてあげるべきだということです。
これが無条件のストローク。

条件付きストロークと無条件のストロークは、以上のような使い分けが必要です。
これらに加えて、プラス要素のストロークを使いこなし、相手とストロークのやりとりを行うことが理想の人間関係です。
なるべく良いストロークのやりとりをするためにも、交流分析やNLPはどんどん実践していってください。
家庭や友人関係でももちろんストロークは必須ですし、仕事においてもNLPビジネスコンサルティングが各種企業で取り入れられているあたり、ストロークの重要性はもはやお分かりのことでしょう。

交流分析・・・ストローク・その2

8月 9th, 2009

交流分析的に言うと、ストロークとは「存在認知の刺激の一単位」です。
存在認知についてはすでにご説明したとおりですが、刺激とはいったいどういうことでしょうか。
ストロークにはプラスの要素のものとマイナスの要素のものがあり、もちろん他者から受け取るなら誰でもプラス要素のストロークを好みます。
では、マイナスのストロークを受けるのと、ストロークを全く受けないのとではどうでしょう。
ここが、交流分析においての問題となります。
この場合、人間はマイナス要素でもいいのでストロークを受ける方を選びます。
つまり、周囲の人間から無視され続けるよりも、蔑まれる方を好むのです。
それは何故か。
理由は簡単、人間は心に刺激を求めているからです。
人間は良いことをすれば心に刺激を感じます。逆に悪いことをしても刺激を感じます。それらはどんな人間にとってもある種の快感となります。
行為の善悪に限らず、心は刺激を欲していると交流分析では考えられるのです。
ストロークも同じ。
ストロークの種類がプラスにしろマイナスにしろ、何かを受けたならば心に刺激を得るのです。
しかしストロークがなければ刺激もないまま。つまり、心は満たされないまま。
ストロークのひとつひとつを刺激の1単位として数えられるのはこういった理論によります。
以上が交流分析におけるストロークについて。
それでも、やはり自分が受けるストロークはマイナスではない方がいいですよね。
もちろん、ストロークが全くない生活もきっと耐えられないことでしょう。
人間どうしのよりよい交流にはNLPコミュニティが最適です。
交流分析をためしつつ、NLPセミナーも受け、充実した生活を送りたいものですね。

交流分析・・・ストローク

7月 27th, 2009

ストロークとは交流分析の用語のひとつで、相手の存在を認めて起こす行動の全てを指します。
交流分析界の業界的に言うと「存在認知の刺激の一単位」とも。
刺激とはいったいどういうことなのか、それについては後ほど改めて説明することにして、まずはストロークの種類を説明いたします。
ストロークには身体的なものと精神的なものがあり、それぞれにプラスの作用をもたらすものとマイナスの作用をもたらすものがあります。
以下はそれぞれの例です。

【身体的&プラスの作用】
頭を撫でる、抱きつく、握手をする 等

【精神的&プラスの作用】
褒める、笑いかける、挨拶する 等

【身体的&マイナスの作用】
殴る、蹴る、叩く 等

【精神的&マイナスの作用】
怒鳴る、睨む 等

これらのストロークは人間社会にあってはならないものです。
誰からも相手にされず、誰とも交流しないという生き方はできるものではありません。
周囲の全ての人間からひたすら無視されていては、自分が存在している意味がないとさえ思えて来ます。
しかし、上記のようなストロークを与えてもらえば、それがたとえマイナスに作用するものだとしても、その人は自分の存在を認めてくれていることになるのです。
人間は栄養をとらないと生きていけません。酸素がないと生きていけません。
それと同じように、ストロークがないと生きていけないというのが、交流分析においての概念となっています。
理想をいえば、与えられるストロークがプラスに作用するものであってほしいものですね。
そのために社会では交流分析やNLP資格が注目されているのですし、私もこうして交流分析やNLPセラピーをお勧めしているのですが。

交流分析・・・PACモデルの利用方法

7月 14th, 2009

交流分析の専門家でなくとも、PACモデルさえ知っていればそれを利用することができます。
人間である以上悩みは尽きないものですが、あまり悩みに振り回されないためにはおすすめの利用方法です。
例として、友人との待ち合わせで相手が遅刻しているとしましょう。
そのときあなたは友人に対してどう思いますか?
「病気や事故なんてことになってなきゃいいけど・・・」と心配するでしょうか。
「約束の時間にこないなんてなんてやつだ!」と憤慨するでしょうか。
「待ち合わせの場所を間違っているのかも・・・」と不安になるでしょうか。
これら湧き起こった感情は何が良くて何が悪いということはありません。
感情の善し悪しを問うのではなく、これらがPACモデルのどれに当てはまるのかを考えるのです。
上記の例の1番目ならNPといったふうにです。
この交流分析を行う際の注意ですが、善し悪しの判断をして、今後直していこうとはなるべく思わないようにしましょう。
自責の念を抱くとストレスになって、せっかくの交流分析も逆効果となってしまいます。
AC値が高くFC値が低い人は注意が必要です。
これは奔放さが少なく自己表現が苦手なことを表しており、心の病気にかかりやすいとされています。
対処法として、会話の際に「うわー!」とか「へぇー」など感嘆詞を多く使うとよいでしょう。
また、交流分析の実践と同時進行すると効果があるのが、NLPセラピーです。
NLPも自己実現や対人関係に深く関わる心理療法で、nlp理論には交流分析と近いものがあります。
興味を持ってNLPを学ぶだけでも、効果のほどが分かるかと思います。

交流分析・・・エゴグラム

7月 7th, 2009

交流分析では、人間には誰でも5つのキャラクターがあるとされています。
5つのキャラクターとは、以前に説明した交流分析に重要なPACモデルによるものですが、もう一度簡単にまとめてみます。

【CP】・・・規範的かつ正義的な親
【NP】・・・優しく保護的な親
【A】・・・冷静で客観的な大人
【FC】・・・自由奔放で想像力のある子供
【AC】・・・協調性がありおとなしい子供

コアトランスフォーメーションなどNLPのように、交流分析でも以上5つのバランスを表したエゴグラムが使用されます。
エゴグラムから見られるのは10のタイプ。それらそれぞれがその人の行動パターンや性格の特徴を表しています。
タイプはそれぞれ以下のとおりです。

1・円満タイプ
思いやりがあって優しいことが分かります。周囲の人たちとよりよい人間関係を築くには理想的なタイプです。

2・合理的タイプ
「1」と近似のタイプですが、あちらが暖かみのあるのに対し、こちらは冷静であることが重視できます。
日本において理想的なのは「1」ですが、欧米ではこちらが理想的と言われています。

3・自己犠牲タイプ
他人に対しては優しいのですが、他人の気持ちを察することに気を遣いすぎてストレスとなってしまう危険性があります。

4・自己主張タイプ
「3」とは正反対の、自分にも他人にも厳しいタイプ。責任感が強くリーダーシップがある半面、対人関係でトラブルが起こりやすい面もあります。そんな人にお勧めなのが第3世代nlp

5・葛藤タイプ
自分に厳しく、他人にも厳しく、後悔したり自分を責めることも多々ある、ストレスを抱え込みやすいタイプです。

6・癇癪タイプ
自他を否定しがちな余裕のないタイプです。

7・苦悩タイプ
完璧主義の人に多いタイプです。理想と現実の違いをなかなか認められず、それゆえ悩みを抱え込み、うつ病にもかかりやすいとされています。

8・明朗タイプ
ストレスのたまりにくいタイプで、明るい人が多いです。ただし、ワガママになりすぎないよう注意が必要。

9・ワンマンタイプ
責任感はあるのですが、融通が利かない頑固なタイプです。怒りやすくかつ反発もされやすいので、ストレスに注意が必要です。

10・人頼みタイプ
他人への気遣いはできますが、リーダーシップは薄く面倒見も苦手です。なかなか自信を持てず、悩みも多いタイプです。

交流分析・・・13の禁止令

6月 22nd, 2009

交流分析では、うつ病やパニック障害などで悩まされている人には無意識に働いている13の禁止令があるとされています。
これはグールディング夫妻によって交流分析の禁止令を臨床的に研究され、まとめられました。
13の禁止令とは以下のとおりです。

1・存在するな
2・成長するな
3・自分の性であるな
4・子供であるな
5・重要であるな
6・成功するな
7・所属するな
8・健康であるな
9・親しくするな
10・感じるな
11・考えるな
12・実行するな
13・欲しがるな

これらは幼児期に非言語(表情やジェスチャーなど)で大人から伝えられます。
これが人生脚本に組み込まれ、望ましくない人生を歩むことになりかねないのです。
また、これらの禁止令に対し、5つの拮抗禁止令というものがあります。
禁止令の場合は「~するな」でまとめられていますが、拮抗禁止令は「~しろ」といった命令形でまとめられます。
拮抗禁止令は以下のとおり。

1・完璧にしろ
2・満足させろ
3・努力しろ
4・強くなれ
5・急げ

子供は13の禁止令によってさまざまなことを否定されても、5つの拮抗禁止令を守っている限り存在を許されていると判断します。
それは、努力し続けることが自分自身の証明だと思い込んでしまうことに繋がり、大人でもその影響がみられる人は少なくありません。
たとえば、社会の環境や人間関係に過剰に適応している人。
そういった人は傍目には場に馴染んでいるようには見えますが、それによってストレスを抱え込んでいることが危惧されます。

交流分析・・・人生脚本・その2

6月 10th, 2009

人生脚本に書かれた道筋が幸せになれるものならいいのですが、不幸になる道筋が描かれているのであれば何としても避けたいものです。
しかし現実をみると、そのような人生脚本から逃れて、自由な人生を歩んでいる人は全人類中1パーセントにも満たないといわれています。
例えば、努力に努力を重ねて誰からも認められるようになった人格者でも、ある日突然思いもよらない犯罪を犯してしまうというケースが見られますね。
これは、幼い頃に作り上げてしまった、不幸な人生脚本どおりに生きようとする行為の表れである可能性があります。
深層意識ではその人生脚本どおり不幸にならなければいけないと思っているのに、現実では逆のことが起こっている。
それははたから見れば大変喜ばしいことなのに、自分自身では脚本どおりでないため居心地が悪く感じ、その結果自らを転落させる行為をしでかしてしまうのです。
ただ、人生脚本が無意識であるのと同じように、自分を陥れる行為も何故そんなことをしたのか自分自身理解できないということが多々あります。
行為が理解できないため、結局「やはり自分は駄目な人間なんだ」という結論に戻ってしまい、悪循環が起こるのです。

何故か分からないけれど不幸にしかなれない気がする・・・という方、気を付けてください。
それはあなたの無意識下にある人生脚本が原因かもしれませんよ。
良くない道筋の人生脚本を書きかえること、それが交流分析の目的でもあります。
人生脚本は交流分析しながら書きかえられ、それは大人になってからでも遅くありません。
できれば、交流分析に長けたカウンセラーの指導のもと行うとよいでしょう。