交流分析とは?

心理療法で有名な交流分析。
単語は聞いたことがあっても、その内容をよく知らないという人がほとんどでしょう。
交流分析とは、成長するにつれて変化してきた人格を踏まえた心理療法です。
交流分析によく用いられるモデルに「PAC」というものがあります。
PはParent、AはAdult、CはChild。
このモデルを使うと人の行動や言動、また感情の表し方などを明確に区別することができ、それが交流分析の第一歩となります。
交流分析の活躍の場は多岐に渡ります。
コミュニケーション理論として考えると、会社組織の分析方法としても使われます。
また、子供の成長や発達、多種精神疾患の治療、個人から家族・友人関係などグループ間のセラピーなど。
治療以外にも、コミュニケーションの手法としてや、コンサルティングやマネージメントの分野にも応用されています。
交流分析にはまず上記したPACモデルを用いますが、それらをもとに、構造分析、交流パターン分析、脚本分析、ゲーム分析等が行われます。
交流分析には、いくつか提唱されている概念があります。
そのうちのひとつが、人間の人生を脚本と考える「人生脚本」というもの。
この概念では、人生の過ごし方に疑問を持った場合、その答えを見出すために利用されます。
精神病理学の理論としては、交流分析に用いられる脚本は、苦悩や自虐的行動といった精神的な障害を証明するにあたて有効とされています。
そのため、うつ病など心の病の治療に交流分析療法が注目されています。