交流分析・・・PACモデル

交流分析を提唱したのはエリック・バーンという精神科医です。
エリック・バーンは人の自我状態には3種類あると仮定しました。
それが以下に説明するPACモデルです。

【P】・・・Parent
両親や親代わりの行動パターンを無意識に模倣する状態。
子供をあやすように接する状態が代表として挙げられます。
また、他の例として、幼い頃に親の叱り方を学んで、成長後にそれと同じように叱ることなども含まれます。

【A】・・・Adult
今現在起こっている物事に対して、冷静に考えて行動する状態。
この場合の行動には、大人としてのこれまでの経験や知識が活かされていると同時に、自分を客観的に評価する傾向がみられます。

【C】・・・Child
子供の頃の行動パターンを同じように繰り返す状態。
主に感情的な行動や感情表現がこれにあたります。
例えば、叱られた場合に、反省して改善に努めるのではなく、叱られたことに屈辱を感じたり叱った人に対して怒りを覚えるといったことなどです。

さらに、PとCは以下の二つずつに分割できます。

【P】
Nurturing Parent・・・保護的、寛容的な親
Critical Parent・・・規範的な親

【C】
Free ChildまたはNatural Child・・・自由奔放な子供
Adapted Child・・・他者に順応する子供

以上それぞれの状態は個人の行動、言動、思考などに強く影響を与えると考えられています。
影響を与えた結果、積極的なプラスの方向に働くのか、悲観的なマイナスの方向に働くのかを分析するのが、交流分析です。